トルマリン(Tourmaline)
XY3Z6B3Si6O27(O,OH,F)4
X : Na , Ca
Y : Fe2+ , Mg2+ , Al , Li , Fe3+ , Mn
Z : Al3+ , Fe3+ , Cr3+, Mg , V3+
六方晶系 モース硬度:7~7.5

トルマリンの語源は、スリランカのシンハリ語で「色が混ざった石」を意味する「turmali」からきていると言われています。
和名を電気石といいます。これは熱や摩擦や圧力などによって、帯電する焦電気の性質があるためです。10月の誕生石です。

トルマリンは、ガーネットと同じく単一の宝石の名前ではなく、種々な成分元素の入り混じった大変複雑な硼珪酸塩鉱物につけられた名称です。基本的なベースはXY3Z6B3Si6O27(O,OH,F)4であり、それぞれX,Y,Z,は可能な成分が入れ変って固溶体変化を起こし、新しいパターンを作りあっています。
化学組成は、カルシウム・トルマリン2種、鉄・トルマリン4種、リチウム・トルマリン3種、ナトリウム・トルマリン2種、マンガン・トルマリン1種 に分類され、それぞれに宝石名がつけられています。

しかし宝石の名称では基本的に色によって分類されています。トルマリンは色相の幅が大きく、虹色の7色はもちろんのこと、黒や、パーティー・カラード、バイカラー、ウォーターメロンのように、実に様々な色彩を持ち、またひとつの結晶の中にも様々な色と色の組み合わせが現れる多彩さで群を抜いています。
カラー以外の分類として、パライバ・ルベライト・インディゴライトといったな名称もあります。
トルマリンは16世紀初めには、ブラジルからヨーロッパへ輸出されていましたが、宝石学が確立される以前は、ルビーやエメラルドと混同される宝石であったためか、紀元前から使われていたにもかかわらず、その由来や伝承が少ない宝石です。

パライバ・トルマリン

1982年に初めてブラジルのパライバ州で発見されたパライバ・トルマリンが、アメリカのツーソン・ジェム・ショーで画期的なデビューをした事は今でも語り草です。
パライバ・トルマリンは、リチウム・トルマリングループの銅(Cu)とマンガン(Mn)を含有したエルバイト・トルマリンの新種で、黄緑色から緑青色、紫青色のエレクトリックな彩度の高い輝きを特徴とします。

ルベライト

ルベライトは、赤色~ピンク色のエルバイト系のトルマリンです。
AGL・JJAが定める特定されたカラーの範囲に対して、別名としてルベライトと表記する事が認められています。

パ-ティー・カラード・トルマリン

ひとつの結晶で、明瞭な異なる色調の境界をもつトルマリンをパーティー・カラード・トルマリンと呼びます。結晶の上部と下部で色が異なるものをバイ・カラー(3色異なる場合はトリ・カラー)、結晶の中央と外周で色が異なるものをウォーターメロンと呼びます。ウォーターメロンとは、文字通りスイカの切り口のように見えることからそう呼ばれています。