ダイヤモンドの語源は、ギリシャ語の侵されざるもの・比べるもののないくらい硬い「adamaein」と言われています。インド古代語のサンスクリット語では「抜折羅バサラ」と呼んでいました。経典を中国語に訳すとき、「金剛石」とされ、そのまま日本に到来し、和名も金剛石です。4月の誕生石です。
地球上最も硬い宝石であるダイヤモンドは、古代より価値あるものとして歴史に名を残しています。紀元前3世紀には、「アルタシャストラ(利益の化学)」の中で、国の富として記述されていました。ローマ時代には、自然科学者のプリニウスによって「地球上のすべての良きものの中で、最高の価値を与えることができるものは、ダイヤモンドである。」と述べられています。15世紀にはベルギーの研磨師ベルケムがダイヤモンドの研磨方法を発見し、美しい輝きを引出すことができるようになりました。それまでは、ダイヤモンドの魅力はその硬さであったのですが、その後は比類ない輝きが、大きな魅力となりました。ダイヤモンドが現在のように名実ともに宝石の王座に君臨したのは、ブリリアント・カットが発明された17世紀以降になります。
ロシアン・ダイヤモンドは、透明度が高く、輝きがすばらしい高品質のダイヤモンドとして定評があります。それは他の産地より大きな圧力と高い温度でゆっくり結晶したため、純粋で不純物も少なく、地表に流された速度も速かったので、結晶もダメージをうけずに成長したためだと思われます。
ダイヤモンドというと無色透明の宝石を想像すると思います。しかし実際には、ブルー・ピンク・イエロー・グリーン等、ほとんど全ての色相のダイヤモンドが存在します。これらの色が明確なカラーダイヤモンドは、「ファンシーカラー」と呼ばれ、中には無色のダイヤモンドよりもはるかに高額で取引されているものもあります。