コーラル(Coral)

CaCO3+3%MgCO3  六方晶系(カルサイトとして) モース硬度:3.5~4

和名を珊瑚、学名はサンゴといいます。

珊瑚は古くから七宝のひとつとされ、真珠と並んで、日本が世界に誇れる海の二大宝石です。日本では宝石の産出がほとんどありませんが、珊瑚と真珠だけは日本が主産地であることが世界的に認められています。

珊瑚は、真珠や琥珀とおなじく鉱物(無機質)ではない、有機質起源の宝石で、動物であるサンゴ虫がつくりあげる枝のような石灰質の構成物です。成分は真珠と同じ炭酸カルシウムで、宝石となる珊瑚は深海から採取される八放珊瑚と呼ばれる種類の珊瑚です。
産出の状態は樹木状・扇状で、採取の際の生死により生木・枯木・落木の3種類に分類されます。
色は、白色・桃色・赤色・血赤色・またボケと呼ばれる中間色があります。

珊瑚はサンゴ虫と呼ばれている生物がつくりあげています。サンゴ虫はイソギンチャクやクラゲの仲間の一種で、その中でも花虫類に属しています。花虫類はさらに八放珊瑚と六放珊瑚に分類され、宝石の珊瑚を作ったのは8本の触手を持っている八放珊瑚です。八放珊瑚はプランクトンを食べて、内部に骨格を造りながら増殖し、樹枝状の集合体を形成します。寿命は約400~500年です。そしてサンゴ虫が死ぬと外部の組織が腐敗して、骨格だけが残ります。その残った骨格がサンゴです。
水深100~1,200mの太陽光線の届かない深海に生息。1cm伸びるのに数十年かかるといわれています。

珊瑚はモース硬度が低く、注意が必要な宝石のひとつです。また、珊瑚の主成分である炭酸カルシウムは酸に溶けやすいので、汗や化粧品等がついたら、すぐに柔らかい布などで丁寧にふき取るようにして下さい。熱にも弱いので、火気や高熱のものには近づけないようにしてください。使用後には、柔らかい布などで汚れをきれいに拭き取るようにしてください。