ブラジリアナイト(Brazillianite)

NaAl3 (PO4)2(OH)4  単斜晶系 モース硬度:5.5

ブラジリアナイトは、1942年に発見され、1945年に20世紀最初の新種の宝石として認定されました。

この宝石が初めて見つかったときには、淡い黄色から黄色かかった緑色で、クリソベリルの一種類に似通っているため、クリソベリルだと思われていました。
1942年、当時アメリカ自然史博物館の研究員だったフレッド・ポー博士がリオ・デ・ジャネイロに滞在中、ブラジルのクリソベリル専門のディーラーが持ち込んだ結晶は、色合いはクリソベリルでした。しかしポー博士は結晶系が異なっていることに気付き、
直ちに燐酸塩系の新しい鉱物であると確信を持ちました。
そして新しい鉱物はボー博士により、産出国に因んでブラジリアナイトと命名されました。

ブラジルでの発見後数年して、ブラジリアナイトはアメリカ・ニューハンプシャー州での発見されました。今までのところ、ブラジリアナイトはこの2箇所だけで産出されます。
また、発見当時は大きな結晶も採れたようですが、現在では小さなものしか採れず、産出量も少なく、まして宝石としてファセットカットされたものはとても稀少です。

燐灰石、ヘルデライト、ヘスフォライト等々、燐酸塩系の鉱物はブラジリアナイトと同じ様に,他の種類の鉱物とは異なる一種独特の光沢や無数の亀裂等が際立っています。そして一様にモース硬度が低いという特徴を持っています。

みずから光を発しているかのように、きらめく金緑色のブラジリアナイトは、劈開性が高く硬度が低いため、宝石としてはもろく、注意が必要な宝石のひとつです。